今回で10回目を迎えるSCSK FORUM 2024のテーマは、『「デジタル×人」の可能性を創造する人的資本経営』としました。
激動の時代において、さらなる成長に挑む企業の皆様に向け、改革のヒントとなり得る洞察をお示しし、
サステナブルな取り組みの実現やビジネスの発展に少しでもお役立てできましたら幸いです。
SCSK株式会社
代表取締役 執行役員 社長
當麻 隆昭
本講演では、人的資本経営の視点から日本企業が直面する課題について、企業価値の持続的な向上を目指す戦略を解説いただきます。経営の核となる人材について、個々の社員の潜在能力を最大限に引き出し、人的資本の強化が経営品質を如何に向上させるのかを探ります。また、日本企業が世界で勝ち抜くための人材育成とリーダーシップの方向性、必要な組織変革への示唆をいただきます。
一橋大学CFO 教育研究センター⻑
伊藤 邦雄 氏
1975年一橋大学商学部卒業。一橋大学大学院商学研究科長・商学部長、一橋大学副学長を歴任。中央大学大学院戦略経営研究科特任教授。商学博士(一橋大学)。経済産業省プロジェクト「持続的成長への競争力とインセンティブ~企業と投資家の望ましい関係構築~」では座長を務め、最終報告書(伊藤レポート)は海外でも大きな反響を呼び、その後の日本のコーポレートガバナンス改革を牽引した。経済産業省「コーポレート・ガバナンス・システム研究会」委員、内閣府「未来投資会議・構造改革徹底推進会合」委員、東京証券取引所「企業価値向上表彰制度委員会」委員長、経済産業省・東京証券取引所「攻めのIT経営銘柄」選定委員長、日本取締役協会「コーポレートガバナンス・オブ・ザ・イヤー」選考委員、経済産業省「トランジション・ファイナンス環境整備検討会」座長、TCFD(気候変動財務情報開示)コンソーシアム会長、人的資本経営コンソーシアム会長などを務める。
急激にテクノロジーが進歩する社会の中で、どのようにデータと向き合い、改めて「人」の可能性を創造することができるのか。
IT市場においても「人」の可能性を拡げ、ビジネスの成長を促すために、データと共鳴することが求められています。
持続可能な未来を実現する共創社会(Better Co-Being)を実現するために、今私たちに何ができるのか、お話します。
慶応義塾大学医学部 教授
宮田 裕章 氏
データサイエンスなどの科学を駆使して社会変革に挑戦し、現実をより良くするための貢献を軸に研究活動を行う。専門医制度と連携し 5000 病院が参加する National Clinical Database、LINEと厚労省の新型コロナ全国調査など、医学領域以外も含むさまざまな実践に取り組む。それと同時に、アカデミアだけでなく、行政や経済団体、NPO、企業などさまざまなステークホルダーと連携して、新しい社会ビジョンを描く。宮田が共創する社会ビジョンの 1 つは、いのちを響き合わせて多様な社会を創り、その世界を共に体験する中で一人ひとりが輝くという“共鳴する社会”である
イノベーションとはどんな現象なのだろうか? 生命のそれを考えれば、最大のものはヒト(ホモ・サピエンス)の誕生とその発展と言える。しかしそこに現れた生成AIたちは、その次世代なのだろうか。生成AIの衝撃とその危うさ、そして弱点を考えることで、ヒトの可能性が見えてくる。しかしそれは簡単な道ではない。発想力と決める力を個人レベルでどう高めていけるのかが勝負だ。
KIT虎ノ門大学院教授/
早稲田大学ビジネススクール客員教授
三谷 宏治 氏
東京大学 理学部物理学科卒業後、ボストン コンサルティング グループ(BCG)、アクセンチュアで19年半、経営コンサルタントとして働く。92年 INSEAD MBA修了。2003年から06年 アクセンチュア 戦略グループ統括。2006年からは子ども・親・教員向けの教育活動に注力。現在は大学教授、著述家、講義・講演者として全国をとびまわる。KIT(金沢工業大学)虎ノ門大学院 教授の他、早稲田大学ビジネススクール・女子栄養大学 客員教授。放課後NPO アフタースクール・NPO法人 3keys 理事を務める。『経営戦略全史』(2013)はビジネス書2冠を獲得。永平寺町ふるさと大使で、前田工繊 社外取締役。
「デジタル技術で人が輝く。」 社会のデジタル化は個人の時代を招来する。デジタル技術が個人のEmpowermentを支え、その結果としての自由な個性の発露により、多様な個性が活躍する時代が始まっている。組織はこの個人の個性の発露を妨げてはならず、むしろ個性の発露を唱道すること、極端に言えば、個人の個性を生かせる事業に事業転換・事業革新を図る必要がある。その上で初めてデジタル技術の力を身にまとった個人が、思う存分能力を発揮し(=人が輝き)、個人のたゆまぬ成長と社会・経済の発展の同期がとれたサステナブルな社会を創ることができよう。
一般社団法人
情報サービス産業協会 会長
福永 哲弥 氏
2022年4月、SCSKの執行役員 副社⾧に就任。スタートアップ企業そして上場企業のCFOとして、経営企画、財務・会計、IR、法務・リスク管理、事業投資・M&A等のスタッフ業務を担当し、20年以上の企業経営経験を有する。日米の商業銀行・投資銀行での業務経験をもとに、2019年からはSCSKの事業投資の責任者として、オープンイノベーションや各種の業務資本提携・M&Aをもって同社成⾧戦略の推進、そして事業ポートフォリオの変革を手掛ける。その他、2023年6月に一般社団法人 情報サービス産業協会(JISA)の会⾧に就任。JISAにおいてはこれまで理事・副会⾧、人材委員会委員⾧等を務め、「人が輝く」高度情報化社会の実現に向けて、その基盤となる情報サービス業界各社の経営やICTエンジニアの技術・人材力の高度化に取り組んでいる。
人的資本経営の最前線。今、起きている人材マネジメントのパラダイムシフトとは?企業や職場の多様性確保に向けて~DE&Iはなぜ難しいのか?社員のWell-Being(働く幸せ)をどう創るか?これまでの背景や現状、対応すべき課題などを対談形式でお話しします。
株式会社チェンジウェーブグループ
代表取締役社長CEO
佐々木 裕子 氏
日本銀行、マッキンゼー・アンド・カンパニー アソシエイトパートナーを経て、2009年に「株式会社チェンジウェーブ」を創業。
『変革屋』 として、組織変革・経営人材育成など500社以上の実績を持つほか、無意識バイアス e-learningツール 「ANGLE」の設計・監修、2016年にはIT系介護ベンチャー企業「株式会社リクシス」を創業、2022年には「一般社団法人 人的資本経営推進協会」の代表理事に就任、2024年にはチェンジウェーブとリクシスを事業統合し「株式会社チェンジウェーブグループ」を発足するなど、多様性のリアルと本質を理解した変革を広げている。
その他、複数大手企業で社外取締役、ダイバーシティ推進委員会の有識者委員等を務める。著書に『21世紀を生き抜く3+1の力』 『実践型クリティカルシンキング』 ほか。
SCSK株式会社
執行役員 人事分掌役員補佐
(DEIB・Well-Being推進担当)
河辺 恵理
住商コンピューターサービス株式会社(現SCSK株式会社)入社、SE職。流通、金融等の大企業向けシステム開発、営業、プロジェクトマネージャー、ライン職を歴任。
2013年4月より人事へ移動。「働きやすい やりがいのある会社」づくりを担当。ダイバーシティ・女性活躍、ワークライフバランス、人材開発・キャリア支援、健康経営、等の様な施策を推進。
2016年4月より流通部門、2018年4月より商社・グローバルシステム事業部門本部長を歴任。
2023年4月より人事へ再び異動。執行役員へ昇格、現職。 DEIB・Well-Beingを奮闘中!
生成AIの登場以来、すでに多くの現場で活用が進んでいます。本セッションは技術戦略本部長の福井と住友商事でDXを推進しているInsight Edgeのメンバーによる対談形式で、生成AIの導入における現場の課題や今後の方向性についてお話します。
株式会社 Insight Edge
代表取締役CEO
小坂 順一 氏
大手通信キャリアにて20年以上、主にグローバル展開する法人顧客に対してICTコンサルタントとして課題解決型ソリューションを提案・提供。2020年に住友商事DXセンター技術チームに参画。住友商事グループのさまざまな現場課題解決に寄与するDX案件を多数リード。2022年4月28日より代表取締役CEOに就任。
株式会社 Insight Edge
戦略企画部 General Manager
森 昭斗 氏
大手SI企業に入社。新規事業部門において、ビジネス企画から、PoC実施、システム開発・本番運用まで幅広く担当。その後、AIスタートアップにて、深層強化学習を使った食品加工機械の自動化PJなどをPM兼アルゴリズムエンジニアとして推進。2020年7月、Insight Edgeに参画。2023年度より戦略企画部GMとして、生成AIを始めとした提供機能・ソリューションの拡充に従事。
SCSK株式会社
技術戦略本部 本部長
福井 勝史
SCSK株式会社に入社後、モバイル・クラウド・ビッグデータなどさまざまな先端系プロジェクトにおいて技術リーダーとして活躍。直近は住友商事のDX内製化組織である株式会社Insight Edge を立ち上げ、同社CTOとして総合商社グループの多数のDXプロジェクトを推進。2023年4月よりSCSK技術戦略本部長として全社技術戦略策定及び推進の責任者を務める。
情報サービス産業協会(JISA) 技術委員会メンバー(2023, 2024)
Stanford University Computer forum客員研究員(2009-2010)
生成AIの登場によりシステム開発は単なる効率化に留まらない変化が起きつつあります。従来の生産性の向上に留まらず、開発プロセス全体にわたる変革へとシフトしています。本セッションでは、SCSKにおけるAI駆動開発への取り組みを交えてご紹介します。
SCSK株式会社
技術戦略本部 副本部長
堀井 大砂
96年入社後、社内システムの企画・開発・運用に従事。開発支援部門でローコード開発基盤のプロダクトマネージャやITアーキテクトとして生産性向上に取り組み、現在は生産技術部門にてAI駆動開発を担当。